10月1日に建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の試験を受けてきました。
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)とは
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)は、建築物の維持管理に関する監督などを行う国家資格です。
床面積が3,000㎡以上(学校の場合は8,000㎡以上)の特定建築物には建築物環境衛生管理技術者の選任が義務づけられていて、通称「ビル管理士」と言われています。
特定建築物所有者等は、その特定建築物の維持管理が環境衛生上適正に行われるように監督させるため、建築物環境衛生管理技術者免状を有する者のうちから建築物環境衛生管理技術者を選任しなければなりません。
試験日程、申込期間
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の国家試験は、1回/年となっており、毎年、10月の第1日曜日に行われます。
2023年度は以下のとおりでした。
試験日 | 電子申請期間 | 書面申請期間 |
10月1日(日) | 5月7日~6月15日 ※1 | 5月7日~6月15日 |
※1:「実務従事証明書に代えることができる有効期限内の受験票」がある人のみ。
試験が1回/年だけであり、申請期間も早いので注意が必要です。
なお、建築物環境衛生管理技術者は、上記の試験以外にも公益財団法人 日本建築衛生管理教育センターが行う講習会を受講し、修了試験に合格して取得する方法もあります。
受験資格
建築物の当該用途部分において環境衛生上の維持管理に関する実務に2年以上の従事が必要です。
なお、従事期間については、実務従事証明書の証明日時点で2年以上であることが必要です。
試験内容、試験時間、合格基準
・午前(3時間)
建築物衛生行政概論:20問
建築物の環境衛生:25問
空気環境の調整:45問
・午後(3時間)
建築物の構造概論:15問
給水及び排水の管理:35問
清掃:25問
ねずみ、昆虫等の防除:15問
試験出題数の合計は180問で、合格基準は全体の出題数の65%以上(117問以上)に正答し、各科目の出題数の40%以上に正答することとなります。
試験申込方法、試験手数料、受験票
願書等の入手
以下2つの方法より入手できます。
・日本建築衛生管理教育センターのWebサイトからダウンロードする方法
・日本建築衛生管理教育センターへ返信用封筒で請求する方法
日本建築衛生管理教育センターのホームページはこちら
https://www.jahmec.or.jp/
私はWebサイトからダウンロードしました。(楽なので。)
Webサイトからダウンロードを行い、必要事項を記入し、提出する書類は以下のとおりとなります。
- 受験願書:必要事項を記入
- 受験写真用台帳:必要事項を記入し、写真および振替払込請求書兼領収書の原票を貼り付け
- 実務従事証明書:必要事項を記入(会社押印必要)
試験手数料、支払い方法
試験手数料は13,900円で、指定された口座に振り込みとなります。
受験票
受験票は、9月の初旬に郵送で送られてきます。
試験
試験は9時集合で、時間割は、以下のとおりでした。
- 9時00分~9時30分 受験上の注意
- 9時30分~12時30分 午前の試験(3時間)
- 12時30分~13時15分 休憩(45分)
- 13時15分~13時30分 受験上の注意
- 13時30分~16時30分 午後の試験(3時間)
なお、試験問題は持ち帰ることができました。
最後に
試験当日は、余裕を見て家を出たので、7時40分ごろに試験会場に着きました。試験会場である早稲田大学内に入れるのは、集合時間の1時間前(8時)からなので、それまでは門の近くで待っていました。
6時間の試験は非常に疲れました。休憩時間には栄養ドリンクを飲み、集中力が切れないよう午後の試験に臨みました。また、マークシート方式なので180箇所、丁寧に解答を塗りつぶしたので最後の方は指がつりそうな状態でした。
合格発表は、11月1日です。
(株)電気書院が10月5日に公開した解答速報をもとに自己採点した結果、153点で合格点を確保できていたのでマークミスがなければ、合格できそうです。
2023年11月6日追記
無事、合格できました。