先日の公共職業訓練の施設見学・相談会でも50代、60代の就職は厳しいと聞きました。
このため50代の転職状況について調べてみました。
数値については、厚生労働省の調査データです。(求人倍率を除く)
少々古いデータですので参考程度にしかなりません。
出典:厚生労働省 平成27年転職者実態調査の概況(55歳~59歳のデータを抽出)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf
離職理由
私も自己都合退職ですが、これが約半数となっていました。
- 自己都合:48.7%
- 倒産:整理解雇等:12.5%
- 移籍出向:8.5%
- 契約期間満了:6.0%
- 早期退職優遇制度:3.6%
- 不明:6.2%
- その他14.5%
転職活動の方法
(複数回答なので合わせると100%を超える)
データが古いのと高齢(56歳~59歳)のためか民間の職業紹介が少ないです。
今ならもっと多いのではないでしょうか。
私には、縁故での就職は難しいので公的および民間の機関を利用して探します。
- 公共職業安定所(ハローワーク)等の公的機関:35.0%
- 縁故(知人、友人等):29.8%
- 求人情報専門誌・新聞・チラシ等:18.4%
- 出向・前の会社の斡旋:16.5%
- 民間の職業紹介機関:11.0%
- 企業のホームページ:6.2%
- 企業訪問:3.6%
- 不明:1.6%
- その他:14.7%
離職してから再就職するまでの期間
「離職期間なし」と「1ケ月未満」をあわせると過半数となります。
転職できた人は早い時期で再就職ができていることになります。
私のように失業給付を受けながら急がずじっくりと探そうという考えでは、ずるずると長引くのかもしれません。
- 離職期間なし:30.4%
- 1ケ月未満:23.1%
- 10ケ月以上:14.5%
- 1ケ月以上2ケ月未満:10.1%
- 2ケ月以上4ケ月未満:9.8%
- 4ケ月以上6ケ月未満:6.3%
- 6ケ月以上8ケ月未満:1.6%
- 8ケ月以上10ケ月未満:2.4%
- 不明:1.7%
勤め先を選んだ理由
私の場合は「苦にならない」勤め先を選びたいです。理想を言えば「楽しい」、「やりがいがある」です。
- 自分の技能・能力が活かせるから:30.0%
- 仕事の内容・職種に満足がいくから:13.0%
- 前の会社の紹介:8.9%
- 転勤が少ない、通勤が便利だから:7.0%
- 地元だから(Uターンを含む):5.7%
- 労働条件(賃金以外)がよいから:5.6%
- 会社に将来性があるから:3.6%
- 賃金が高いから:3.2%
- 会社の規模・知名度のため:2.2%
- 不明:1.1%
- その他:18.7%
転職後の転職希望
私も続けて働きたいと思える職場が理想です。
- 今の職場で今後も働きたい:60.9%
- 機会があれば転職したい:11.8%
- わからない:24.4%
- 不明:2.9%
求人倍率(55歳以上)
(厚生労働省のホームページで最近の年齢別の求人倍率がみつかりませんでした)
東京労働局「関東市場有効求職年齢別バランスシート」によると55歳以上の求人倍率は、1.11倍となっていました。
- 55歳以上求人倍率:1.11倍
東京労働局 関東市場有効求職年齢別バランスシート 令和元年9月分はこちら
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/000537931.pdf
これは、「求人数均等配分方式」で集計されたものなので、年齢制限されていない求人がすべて含まれているので一見良いように見えますが、現実はもっと厳しい数値であると認識しています。
求人数均等配分方式
求人の対象年齢の種類(対象年齢がどの年齢階級〔5歳刻みの11階級〕にまたがるかにより66通りに分類)ごとに、求人数を対象年齢に相当する各年齢階級に均等に配分して、年齢別の月間有効求人数を算出し、これを年齢別の月間有効求職者数で除して、年齢別有効求人倍率を算出する。新規求人倍率、新規求人数及び充足数についても同様の方法により算出する。引用元:厚生労働省 年齢別有効求人倍率等の算出方式について
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1c2.html
最後に
厚生労働省のデータではよくわかりませんが、特別なスキルがないと50代、60代の就職は非常に厳しいと認識しています。
私には何もありません。自業自得です。
失業給付を受けながら急がずじっくりと考えようと思います。