4月に入校した公共職業訓練「ビル設備」が修了しました。
途中、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う緊急事態宣言の発令により休講もあり約1ケ月遅れで修了となりました。
修了日には、修了証書と職業能力証明シート(成績表)をもらいました。
訓練内容と訓練時間
新型コロナウイルスによる休講により、一部短縮となってしまいましたが当初予定の訓練内容と訓練時間は以下の通りです。(1日中、同じ訓練を行います。)
- 電工学科:12日
- 電工実技:12日
- 危険物:3日
- ボイラー:9日
- 文書作成(Word):3日
- 情報活用(Excel):3日
- ビルクリーニング:3日
- シーケンス制御:9日
- 受変電設備:9日
- 消防設備:6日
- 冷凍:9日
- 空調設備:9日
- 環境測定:3日
- 上下水道:3日
- 給水管:3日
- 衛生器具:3日
- 材料取り:3日
- 排水間:3日
- ビル管理システム:3日
- その他(就職講話:1日)
最初は資格取得(第二種電気工事士、危険物取扱者乙4、二級ボイラー技士)のための訓練でした。残念ながら新型コロナウイルスの影響で第二種電気工事士の前期試験は中止となってしまいましたが、ほとんどの人が危険物取扱者乙4、二級ボイラー技士の試験に合格していました。
各訓練の内容については後日、記したいと思います。
就職サポート
訓練以外でも就職のための手厚いサポートがありました。
手厚いサポートのおかげでほとんどの人が訓練修了までに就職内定を得ていました。
就職講話
訓練開始3ケ月後に丸1日かけて就職講話の日がありました。内容は以下の通り。
- 就職活動の進め方
- 求人情報
- キャリアコンサルタント支援の受け方
- 面接の受け方
- 応募書類の書き方
キャリアコンサルタント支援
訓練時間の内外を問わず、職業訓練所でキャリアコンサルタントの支援を受けることができます。内容は、就職相談、応募書類の書き方指導や添削、面接相談、模擬面接等を何回でも受けることができました。
私の場合は、応募書類(履歴書、職務経歴書)の添削と面接相談を受けました。
人材情報、指名求人
訓練が約3ケ月経過したころに訓練生の人材情報(年齢、主たる職務経歴、資格、アピールポイント)を関連企業に送付して指名求人を受けます。
名前は伏せて上記簡単な情報で企業から指名求人(番号で管理)を受けます。訓練生が求人内容を見て応募するかどうかを判断します。
指名求人の数は年齢に比例して、おおよそ下記求人数がきていました。
- 20、30代:30~40社
- 40代:20~30社
- 50代:1~10社
- 60代:0~5社
40代までは、多くの求人がきていました。
私の場合は57歳ですが、6社から指名求人がきました。
職業訓練生求人
一般求人とは別に職業訓練生向けの求人も来ていました。
会社説明会
職業訓練所に来て会社説明をしてくれた企業が7~8社ありました。
通常は多くの会社が一度に職業訓練所に来て合同会社説明会があるようなのですが私の訓練中は新型コロナウイルスの影響で合同企業説明会は中止となり個別での会社説明会となりました。
資格取得
以下の資格取得が可能だと思います。(もちろん本人の努力次第ですが。)
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者乙4
- 二級ボイラー技士
- 第三種冷凍機械責任者
- 消防設備士乙4、乙6
特に第二種電気工事士、危険物取扱者乙4、二級ボイラー技士については、前記の講義時間を資格試験のために行っていました。第二種電気工事の実技に関しては材料も使い放題で練習することができました。
修了時の就職状況
コロナ渦でもビル設備管理は、人手不足のようで多くの求人が来ていました。
入所時には訓練生が30名いましたが、就職が決まり訓練修了を待たずに退所した人が7名で、最後まで訓練を受けた人たちもほぼ就職先が決まり、修了時に就職が決まっていなかったのは、60代の4名だけでした。(職業訓練所の修了生は就職先での評判が良いようです。)
但し、全員がビル設備管理の仕事とは限らず、前職を活かした別の業種に就職した人も5~6名いました。
また、給料がとても安いです。求人は未経験の場合、給料が18~25万程度です。これに宿直、残業手当が加算される程度なので、これだけで家族を養うのは難しいと思います。
なお、50代以降の人は契約社員やパートの人が多かったです。
私の資格取得状況
職業訓練期間中に私は以下4つの資格を取ることができました。
- 危険物取扱者乙4
- 二級ボイラー技士
- 消防設備士乙4
- 消防設備士乙6
第二種電気工事士につては前期試験が中止となってしまったため、10月に筆記試験を受け(自己採点では合格)12月に実技試験を受ける予定です。
第三種冷凍機械責任者につては、試験が11月の1回のみで今年は就職活動(就職後の仕事)を優先しようと思い見送りました。
最後に
57歳の私でも指名求人を頂けたので就職することにしました。
私の場合、失業給付が12月まであるので、それまでは働くつもりはありませんでした。
しかし、この先新型コロナウイルスの再拡大により再度の緊急事態宣言の恐れもあると思いできるときに就職することにしました。
11月から57歳で未経験のビルメンとなります。