退職して失業中ですが4月から公共職業訓練「ビル設備」コースに通っています。
新型コロナウイルスよる緊急事態宣言で公共職業訓練も休講が続いていましたが、緊急事態宣言の解除により、ようやく訓練が再開となり今後の訓練日程も判明しました。
このためビル設備において必須資格である「二級ボイラー技士試験」の受験申込みを行いました。
二級ボイラー技士とは
ボイラーを取り扱うのに必要な資格です。
ボイラーはさまざまな施設で使われているものであり、ボイラー技士の資格は、ビルメンテナンスやビル設備管理の仕事につく際に必要とされることが多いです。
ボイラー技士には取得しやすい順に2級・1級・特級という3つの区分があります。
2級の場合は伝熱面積の合計が25平方メートル未満の場合に限られ、1級では25平方メートル以上500平方メートル未満の場合のみに限られます。
試験日程、申込期間
各地区毎に1回/月程度行われています。(関東は7月と2月は2回)
令和2年度の予定は以下のとおり。
(令和 2年度) |
北海道 センター |
東北 センター |
関東 センター |
中部 センター |
近畿 センター |
中国四国 センター |
九州 センター |
4月 | 14日 | 14日 | 14日 | 14日 | 14日 | 14日 | 14日 |
5月 | 12日 | 12日 | 12日 | 12日 | 12日 | 12日 | 12日 |
6月 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 |
7月 | 21日 | 1日 | 1日,21日 | 1日 | 21日 | 1日 | 21日 |
8月 | 18日 | 4日 | 18日 | 4日 | 4日 | 4日 | 18日 |
9月 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 |
10月 | 8日 | 8日 | 8日 | 8日 | 8日 | 8日 | 8日 |
11月 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 | 25日 |
12月 | 16日 | 16日 | 16日 | 16日 | 16日 | 16日 | 16日 |
1月 | 5日 | 5日 | 5日 | 5日 | 5日 | 5日 | 5日 |
2月 | 17日 | 5日 | 5日,17日 | 5日 | 5日,17日 | 17日 | 17日 |
3月 | 3日 | 3日 | 3日 | 3日 | 3日 | 3日 | 3日 |
また、受験申請の受付期間は以下のとおりです。
- 受付開始:試験日の2ケ月前
- 受付締切:(郵送)試験日の14日前の消印、(窓口)試験日2日前
但し、定員に達した場合には試験日は第2希望になります。(受験申請書類には第2希望まで試験日を記載する。)
試験内容、合格基準
試験科目、出題数は以下のとおりで試験時間は3時間です。
- ボイラーの構造に関する知識:10問
- ボイラーの取扱いに関する知識:10問
- 燃料及び燃焼に関する知識:10問
- 関係法令:10問
合格基準は各科目40%以上で総合点が60%以上必要です。
受験申請書の入手
受験申請書(「免許試験受験申請書とその作り方」)は郵送で請求するか取扱機関に取りに行く必要があります。
- 郵送での請求先:安全衛生技術試験協会本部または各センター
- 直接取りに行く場合:安全衛生技術試験協会本部、各センター又は免許試験受験申請書取扱機関一覧に示す団体
安全衛生技術試験協会
https://www.exam.or.jp/exmn/H_seikyu.htm
私は、ボイラー実技講習(20時間)の申込みも兼ねて直接取りに行きました。
受験申請書類の作成
「免許試験受験申請書とその作り方」に従って受験申請書類の作成を行います。
郵送の場合に準備するものは以下のとおり。
①受験料の振込み
受験申請書に払込受付証明書を貼り付ける必要があるので事前に金融機関で受験料の振込を行います。
振込み用紙は「免許試験受験申請書とその作り方」に綴じ込みされているものを使用し、受験料は「6,800円」です。
②封筒
受験申請書を郵送する封筒(角型2号封筒 縦34cm、横24cmの大きさ)
③写真
1枚(3.0×2.4mm)
④本人確認書のコピー
氏名、生年月日が確認できるもの(免許証など)
郵送用封筒の宛名書き
「免許試験受験申請書とその作り方」に綴じ込みされている宛名用紙を切り取りに必要事項を記入し封筒に貼り付けます。
受験申請書の記入、写真および払込受付証明書の貼り付け
受験申請書に必要事項を記入し、あらかじめ振込みを行った「振込受付証明書」と写真を貼り付けます。
本人確認書の貼り付け、書類のチェック
受験申請書の裏面には本人確認書(免許書のコピー等)を貼り、チェックリストにより書類のチェックを行います。
免許を取得するためには
二級ボイラー技士免許試験に合格しただけでは「免許」を取得するこはできません。免許取得のためにはいずれかが必要です。
- 学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校等においてボイラーに関する学科を修め3ヶ月以上の実地修習を経た者
- 6ヶ月以上ボイラーの取扱いの実地修習を経た者
- 都道府県労働局長又は登録教習機関が行ったボイラー取扱技能講習を修了し、4ヶ月以上小規模ボイラーを取扱った経験がある者
- 登録ボイラー実技講習機関が行うボイラー実技講習(20時間)を修了した者
- 熱管理士免状(エネルギー管理士(熱)免状も該当)を有する者で、1年以上の実地修習を経た者
- 海技士(機関3級以上)免許を受けた者
- 海技士(機関4,5級)の免許を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱経験者
- ボイラー・タービン主任技術者(1種,2種)免状を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱い経験者
- 保安技術職員国家試験規則による汽かん係員試験に合格したもので、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーを取り扱った経験がある者
- 鉱山において、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーを取り扱った経験がある者
- 職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)第27条第1項の準則訓練である普通職業訓練のうち、職業能力開発促進法施行規則(昭和44年労働省令第24号)別表第2の訓練科の欄に定める設備管理・運転系ボイラー運転科又は同令別表第4の訓練科の欄に掲げるボイラー運転科の訓練(通信の方法によって行うものを除く。)を修了した者
- 厚生労働大臣が定める者
私の場合は、経験等ありませんので「実技講習機関が行うボイラー実技講習(20時間)」を受講する必要があります。
最後に
二級ボイラー技士試験の受験申請は非常に面倒です。
インターネット、クレジット決済等便利なものが使えません。
試験場も全国で7ケ所しか選べないので非常に遠いです。
これについては、改善を期待したいです。
<2020年9月5日 追記>
無事合格し免許証が届きました。