職業訓練

公共職業訓練「ビル設備」コースで取得可能な資格

ビル設備職業訓練校で取得可能な資格

公共職業訓練「ビル設備」コースで取得可能な資格について、実際に職業訓練を受講した私の経験から書いてみます。

職業訓練修了
公共職業訓練「ビル設備」修了4月に入校した公共職業訓練「ビル設備」が修了しました。 https://semiritaia-life.com/job-train...

職業訓練校によって違いがあるかと思いますが、私が受講した「ビル設備」コースでの訓練で取得可能な資格は下記のとおりです。(私は第三種冷凍機械責任者以外は取得済み)

  1. 第二種電気工事士
  2. 二級ボイラー技士
  3. 危険物取扱者乙種4類
  4. 消防設備士乙種4類
  5. 消防設備士乙種6類
  6. 第三種冷凍機械責任者

第二種電気工事士

第二種電気工事士の試験は筆記と実技に分かれており、私が受講した職業訓練校での授業時間は以下のとおりで、最も時間をかけていました。

筆記:12日間(6時限×12日)
実技:12日間(6時限×12日)

職業訓練校での授業に使用したテキストは以下です。
(職業訓練校指定品を自費で購入)

・第二種電気工事士筆記試験受験テキスト(電気書院):1,100円
・2020第二種電気工事士技能試験候補問題丸わかり(電気書院):1,200円

職業訓練校での筆記授業内容は、テキストに沿って12日間かけて電気の基礎から丁寧な授業でした。筆記試験については、ほとんど過去問から出題されるので職業訓練校の授業と30時間程度の試験勉強で十分合格レベルに達すると思います。
私の場合は、時間が十分にあったので職業訓練校の授業以外に40~50時間程度勉強しました。

筆記だけに関して言えば、過去問を繰り返し解けば十分合格レベルに達すると思うので勉強時間だけ確保できれば、独学でも十分合格できると思います。

職業訓練校での実技授業内容は、複線図の書き方から工具の使い方、実技練習、欠陥事例等、12日間も時間をかけて丁寧に教えてもらいました。候補問題もすべて練習を行い、希望すれば、授業時間修了後でも残って実技練習ができました。

職業訓練校の工具、材料を自由に使って練習ができたので材料代を気にすることなく何度も繰り返し練習をすることができました。

職業訓練受講中または修了してすぐに実技試験があれば、職業訓練校での練習だけで良いと思いますが、私の場合、訓練校修了後、実技試験まで時間が空いてしまったので、自分で材料を購入して、さらに8時間程度練習を行いました。

独学の場合には、HOZANのYoutube動画で学ぶことができますが、当然材料は自分で準備する必要があるので材料代だけで2~3万円(13問2回分)かかります。

第二種電気工事士技能試験合格
第二種電気工事士(技能)合格!練習方法、時間12月に試験を受けた「第二種電気工事士技能試験」の試験結果通知書が届きました。 2020年3月に前期(筆記:5月、技能:7月)の受...

二級ボイラー技士

職業訓練校での授業時間は9日間(6時限×9日)でした。
(新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う緊急事態宣言により休講となったため実際は、6日間に短縮)

職業訓練校では、テキスト(職業訓練教材研究会)中心の授業でしたが、実習用の小型ボイラーもあったので概要の理解に役立ちました。職業訓練校以外の試験勉強は過去問を中止に50時間程度勉強しました。

二級ボイラー技士の試験もほとんど過去問から出題されるので、勉強時間だけ確保できれば、過去問を繰り返し解き暗記すれば良いので独学でも十分合格できると思います。

二級ボイラー技士合格
二級ボイラー技師 合格!勉強方法、時間7月に試験を受けた「二級ボイラー技士」の試験結果通知書が届きました。 https://semiritaia-life.com/qu...

危険物取扱者乙種4類

職業訓練校での授業時間は3日間(6時限×3日)でした。

職業訓練校での授業に使用したテキストは以下です。
(職業訓練校指定品を自費で購入)

・危険物取扱者受験教科書 乙種第4類(尚学院):1,800円

職業訓練校では、テキストを使用して過去によく出題されたところを中心に授業を行っていました。私は、職業訓練校での授業開始前にこの資格を取得済みだったのでこの3日間の授業中は、こっそりと他の資格勉強(ボイラー技士、消防設備士)を行っていました。

危険物取扱者乙種4類の試験もほとんど過去問から出題されるので、勉強時間だけ確保できれば、過去問を繰り返し解き暗記すれば良いので独学でも十分合格できると思います。

危険物取扱者 乙種4類 合格!勉強方法、時間、免状交付申請3月に試験を受けた「危険物取扱者乙種4類」の試験結果通知書が届きました。 https://semiritaia-life.com/...

消防設備士乙種4類、6類

職業訓練校での授業時間は6日間(6時限×6日)でした。

テキスト(職業訓練教材研究会)を使用しての座学が4日間、教材用の自動火災報知設備や火災報知地、消火器を用いた授業が2日間でした。

テキストだけではわかりずらいことも、実際にものを見たり触ったりできたので理解に役立ちました。

消防設備士の試験もほとんど過去問から出題されるので、勉強時間だけ確保できれば、過去問を繰り返し解き暗記すれば良いので独学でも十分合格できると思いますが、テキストだけではわかりずらいことも、実際にものを見たり触ったりできたので理解に役立ちました。

消防設備士乙4合格
消防設備士乙4 合格!勉強方法、時間、免状交付申請8月に試験を受けた「消防設備士乙種第4類」の試験結果通知書が届きました。 https://semiritaia-life.com/...
消防設備士乙種6類合格
消防設備士乙6 合格!勉強方法、時間、免状交付申請8月29日に試験を受けた「消防設備士乙種第6類」の試験結果通知書が届きました。 https://semiritaia-life.c...

第三種冷凍機械責任者

職業訓練校での授業時間は9日間(6時限×9日)でした。

テキスト(職業訓練教材研究会)を使用しての座学が9日間でした。

私は職業訓練校が10月で修了となり、冷凍機械責任者の試験が11月(1回/年)だったので受験は見送りました。受験予定もなかったことから授業にも身が入らす、資格試験も受けていないので、どの程度役立にたつのか正直わかりません。

最後に

資格取得に関しては、個人の努力次第ですが、短期間で複数の資格をまとめて取得するために、職業訓練校を受講するのは、有効だと思います。同じ目的を持った職業訓練校の仲間と情報交換もでき、何よりモチベーションの維持に役立ちました。(私の場合、1日中、1人で勉強を続けるのことは難しい。)

なお、受験の優先順位については、冷凍機械責任者(1回/年)と電気工事士(2回/年)は試験の回数が少ないので、これを最優先して受験の日程を考えるべきです。これらに比べ、他の資格は試験回数も多く、難易度も低いので空いている時に受験すれば良いからです。

私は第三種冷凍機械責任者を受験しなかったのですが、今思えば昨年受験しておくべきであったと後悔しています。(職業訓練校受講中は十分時間があったので。)